うつの心を震わせろ〜成功への道標〜

人生について真剣に考えてみる メルカリショップにて著書「作麼生」を出品中です

人の死が与える影響

一人の人間が死んで、世界が本当に立ち行かなくなることはないだろう

まあ、全人類を収監して、一人がその面倒を見ているなんていう状況があり得るなら話は別だが

そんなあり得ない話はさておき、ある人の死が与える影響が、その人が生きていた間に与えた影響を上回ることがあるだろうか

もちろん、誰かの死に影響を受けたことのある人というのは必ずいる

逆に、誰にも影響を与えない死の方が少ないくらいだ

でも、やっぱり死んだことによる影響なんて、生きている間に与えた影響に比べたら全然大したことないと思う

誰かが亡くなって、何かを思うのは、その人との死という永遠の別れについて、改めて突きつけられ、感じさせられるからに他ならない

その人との生前の思い出や、その人の偉大な功績があるからこそ、別れが辛いのだ

人は、産まれてきて、生きて、死ぬ

このサイクルだけは人間みな平等だ

結局、与えられた時間の中でどんな人と関わり、どんな影響を及ぼしたかで、己の死に様は決まる

別にその数が多ければいいというものではないし、影響力が大きければいいというものでもないのだ

たとえどんなに小さな歯車でも、一つでも他の歯車と接触していれば、努力次第で、ゆくゆくは時代という大きな列車だって動かせる

そして自分が死んだ時には、人類の歴史にほんの少しでも爪痕を残し、次の世代の人たちをもう一歩先の未来へ導く一助となったと言えるように、今を精一杯生きようではないか

そうすれば、大した者にはなれずとも、産まれた時とは反対に、周りは泣いて、自分は笑って死ねると思うんだ