もうどうしようもなくなって、一歩も前に進めそうにないなら、過去を切り捨てることも必要になるかもしれない。
たった今から、過去の嫌なこと全てが無かったものとして、生きていくんだ。
そう決めたなら、思いっきり自分のやりたいように生きればいい。
真っ白な状態でこの世を見れば、この世はなんと多くのきらびやかな彩りに溢れているのかと心動かされることだろう。
生まれてから死ぬまでに全く良いことも悪いことも無かったなんて人はいない。
生まれた瞬間には出会いがあり、死ぬ瞬間には別れがある。
それだけで人生には価値があるのだ。
しかし、生きていれば、生まれてきたことを悔やみ、死を望む時もあるかもしれない。
でも、生まれてきたことを悪いこと、死を良いことにはしないでほしい。
死ななくても、己自身で過去の悪夢と決別し、そこからまたスタートすればいいのだ。
これまでの自分を全否定するわけではない。
これからの自分が生きていく為に、嫌な思い出を封じ込めるのだ。
そうすれば、あんなこともあったけど、まあいいかと笑える日が必ず来る。
生まれてきた瞬間に生まれてきたくなかったと思う者はいない。
つまり、生きている過程において嫌な事が重なったせいで、生まれてきたくなかったと思うようになったということだ。
ならば当然、生きていればその逆が起こることもあり得る。
もう悔しいけれど諦めて今をゴールとするか、これまでの忌まわしい過去を切り捨てて、もう一度スッキリした状態で今からをスタートとするか。
俺は新しい自分がこれからどうなるのか見てみたい。
さよならこれまでの私、よろしくこれからの私。