人なら誰しも他人と比較したことがあるだろう。
しかし、そもそも自分と他人を比較することは本当にできるのだろうか。
他人と比較するということは、外から両者を見ているということで、あたかももう一人の客観的な視点を持つ自分が現れているような気がする。
その客観的な視点を持つ自分は、当然自分の全てを知っているが、比較する他人の全てなどは知りようがない。
だから、自分と他人を公平に見ることなどできないはずだ。
とはいえ、そう簡単に他者との比較をやめられるほど人間できちゃいないだろう。
やっぱり比較して、時には嫉妬し、時には安堵するのが人の性だ。
どうせ比べて惨めになってしまうくらいなら、いっそのこと自分を贔屓すればいい。
自分を幸せにしてくれない他人を妬むより、一番自分にとって価値のある存在である自分を褒めてあげよう。
今日も自分という一人の人間の一日を完遂したんだから、それは自分にしかできない立派なことだよ。