今の世の中、生きていくにはどうしてもお金がかかる。
だから、どんなに欲が無くても、生きていくためにはお金が必要になってくる。
世間には、ケチくさい人だったり、がめつい人もたくさんいて、そういう人たちの印象は、はっきり言って良くない。
でも、結局生きていくのにお金が必要である限り、お金が嫌いという人はいないのだから、そういう人たちを軽蔑し過ぎるのもどうかと思うのである。
もちろん、プライドを捨ててまで、お金を大事にしている人を見て、カッコいいとは思わないが、その人はその人で必死に生きているのだ。
自分もお金があれば困らないのにと心の中では思っているのに、その気持ちを前面に出している人をはしたないと蔑むのは、少し違うのではないか。
確かに、心の中で思っているだけなのと、それを行動にうつすのとでは、そこには大きな違いがあるが、心が同じならば批判はできないはずだ。
当然、欲望のままに生きていれば、恥知らずと罵られることもあるだろう。
けれど、みんな本当は誰だって思いのままに生きてみたいと思っているのではないか。
それができないからと言って、それをしている人を攻撃するのはひねくれた考えのような気がしてならない。
本当に自分の生きたいように生きればいいじゃないか。
自分がプライドを重んじているからといって、プライドを感じさせない人を蔑むことはしてはならないんだ。
そんなことで人を蔑むならば、自分のプライドも大したことはないということになってしまう。
今一度、自分の大切なものを見つめ直してみよう。
それに順位をつけたがる人もいるが、そんなものはどうでもいい。
自分が大切に思っているものを、相手も大切に思っているなら、それを尊重してあげるだけで充分なのだ。
多くの価値観を知り、良いと思えるものは取り入れ、そうでないものは反面教師とすれば、理想の自分が出来上がっていくと思う。
人はいくつもの価値観を複雑に抱えているが、それを単純に捉え直していくことで、今まで気付かなかった自身の過ちに気付くこともあるだろう。
とにかく、同じ価値観を持っているのに行動が違うからといって、相手を敵対視する必要はないのだ。