反省しているのだから、問題無いと思っている人もいるだろうが、間違った反省というものもある。
例えば、何かにチャレンジして失敗した時、もう何かに挑戦するのはやめようというのは、間違った反省と言えるだろう。
本当は、なぜ失敗したのかを分析し、その中で良くなかったところを反省すべきなのだ。
にも関わらず、多くの人はその分析をせず、ただ単に失敗した行動全てを自ら否定する。
すると、自ら自身の可能性を狭め、分析しない分再び失敗し、自己嫌悪に陥るという負のスパイラルにはまる。
「もうしません」というのは簡単だが、「次はこうしたらうまくいくのではないだろうか」と考え実践できる人の方が、成功する確率は高いと思う。
壁にぶち当たった時、その度に引き返していては、スタート地点から先にはなかなか進めまい。
壁にぶち当たったなら、壊したり、乗り越えたり、試行錯誤しながら、少しずつでも前に進んで行こうじゃないか。
どうしたらできるようになるのかを真剣にかつポジティブに考える人にしか成功はやってこない。
ただ反省していればいいというものではないのだ。
反省は時に自分の人生の可能性を縛るものになりかねない。
当然、戒めが必要だという意見もあるだろう。
しかし、失敗からきちんとその本質を抽出して理解し、それを己の心に刻むことができたなら、それこそが成長の証であり、もはや同じ過ちは犯さない。
戒めというのは、その理由も分からずただ失敗したという事実から、その行為をしないと決めているだけなのだ。
それでは、その人は成長しない。
なぜそうなったのか、なぜそうなっているのかをもっと考える癖をつけるべきだ。
失敗の本質を見極めていくことで、本当に己が進むべき道が見えてくる。
とにかく、失敗したから退くというのは浅慮である。
もっと前向きに物事を捉え、同じ過ちだけはしないようにすればいいのだ。
勝敗は兵家の常だ。
失敗したことにいつまでもこだわらず、それを肥やしにした上で、切り替えていこう。
そうしていけば、失敗した時に感じた大きな壁が、そのうち小さな段差に思えるほど、自分が大物になっているはずだ。
後悔に捉われず、自身の成長と成功に繋がる反省を心がけよう。