新たな方法、新たな真理が確立され、周知されると、それが基本となり、次からはそれを応用しなければ使い物にならなくなる
例えばビジネス書でこう言う考えが大事だと書いてあり、それがベストセラーになったとする
みんながその考えを知ってしまった段階で、その考えというのは平凡もしくは当たり前なものとなり、結局はそれを使いこなせる者が成功者となる
まさにいたちごっこなのだから、これをしたら絶対にうまくいくなんてことはありえないのだ
大切なのは根本の考え方であり、なぜそうなるのかを問い続けた先にある、自分なりの具体的な答えである
人を大切にしましょうという本があったかと思えば、他人のことは気にするなという本もある
それらはただのブームだ
こんな流行色のようにコロコロ変わる考えに惑わされることなく、「ただ自分も含めて人を大切にしないといけないんだ」みたいに思えればそれでいい
自分が惑わされなくなれば、今度は他人を動かすことだってできるようになる
人のしていることを真似ても他人は動いてくれない
あえて人とは逆のこと、一見タブーに思われるようなことをすることで、相手を自分の思うがままに動かすことができるようになる
もちろん基礎があっての応用であり、型があっての型破りではある
ただいつまでも基礎ばかり詰め込んで、知識量が膨れ上がったとしても、応用できなければ結局は凡人で終わってしまう
時代はコインの裏表のようにクルクル回っている
表の時代に裏を、裏の時代に表を示してやればいい
定石を逆手にとったところに活路はあり、それだけで時代の先駆者となり得るのだ