万人が幸福な世界って存在するだろうか
脳波を完全に操れるようになれば作れる気もする
ただ箱の中で夢見心地で、楽しく生きている世界だが
もちろんそうなれば、もう地球はAIによって回されているだろう
でも誰もそんな世界は本当の幸せでは無いと言う
何かに自分が支配されることをなぜか恐れているのだ
しかし、支配されていることにも気付かないなら、それはそれで幸せなのかもしれない
今、我々は何かしらに支配されて生きている
国や会社、学校、親あるいは子、お金など、さまざまなものに支配されている形になっている
人類は、これまで自由や便利さを求めて生きてきた
とすれば、これからそういった支配の形はやはり変わっていくと見るのが自然だろう
国やお金、そして働くという概念も薄れていくかもしれない
何かに支配されない代わりに、新たな何かに頼るようになるのだ
それがこれからはAIなのだろう
そしてこれは最終段階に近い気がする
AIに頼り過ぎると、支配されていくように感じるからだ
高層マンションに住んでいる人間は、意識していないだけかもしれないが、エレベーターに支配されているとは思っていないだろう
それなのにAIに対して支配されるような恐怖を感じるということは、AIがそれだけ人間の頭脳を遥かに超越した大きな存在だということだ
本当に人間にしかできないことは何かと、今AIに問われている気がする
幸福な世界を目指して発展してきた人類だが、みんなが同じように幸せというのを受け入れられるだろうか
人類が自分のフィールドを少しでも広くするために、他人のフィールドを削ってきたこともまた事実だ
AIに騙されてでも平和でありたいと望むのはいけないことだろうか