もちろん被害者が不憫であるのは間違いない
ただ、加害者は関係のない人たちから、責め立てられる
そしてその関係のない人たちは、加害者になるくらいなら被害者になった方がマシだと思っている
ならば、哀れむべきは自分のなりたくない者になってしまった、加害者の方なのではないか
貧困にあえぐ人々に支援をしようと呼びかけるのは、貧困になりたくない、あるいはなると困る、と思っているからではないか
そう言うと、加害者にならないようにするのは本人の努力次第だと言う人もいるかもしれない
だが、人は努力だけで変われるのだろうか
いや、国や周りの人達の影響は必ずある
ならば、その加害者だけに罪をなすりつけるのは良くない
いじめを黙って見ているのは悪いというくせに、同じ国で起こっていることと自分は無関係だと言うのか
加害者に責任が無いとは言わないが、よく分からない正義感を振りかざし、自分が直接攻撃されたわけでもないのに、その加害者を簡単に攻撃している人たちがいるこの世界は異常だと思う
罪を憎みて、人を憎まずという姿勢が欠けているように感じられてならない