生きていても良いことないし辛いだけ
人生を振り返れば、嫌なことだらけ
トゲのある言葉、居心地の悪い場所、気まずい空気
思い出すだけで怒りや悔しさ、切なさ、恥ずかしさ、怖さ、虚しさが込み上げてくる
これから先のことを考えても、良い展望の見込みも無い
それなのに生きてる
苦い過去と暗い未来に挟まれて、無味無臭の今を生きてる
溺れそうになりながら、何とか息だけしてる
吸いたくもない酸素を吸って、吐きたくもない二酸化炭素を吐く
それも面倒くさくなって、呼吸を止めてみる
苦しくなって、また息をする
その時だけ生を実感できる
そんな自分に情けなくなって涙が出る
そして川に飛び込もうと、夜、家を飛び出した
気付いたらイヤホンをしながら、橋に向かって最後の散歩をしていた
自分の人生って一体なんだったんだろうなんて考えながら
でも、もう涙は乾いてた
今、自分は世界で一番死にたい人間だと心から思っていた
その時、イヤホンからHey Judeが流れてきたんだ
別に初めて聴いたわけじゃない
でもその時は、何でか分からないけど、歌詞の意味も分からないのに涙がまた出てきて、目の前の橋が見えなくなった
それから、俺もたとえ一人でも人を感動させられるようなことをしたいと思って生きている