道端に空き缶が沢山固まって置かれていた
まるでそこがゴミ捨て場であるかのように
もちろん、いきなり大量の空き缶が現れたわけではなく、必ず最初に捨てた奴がいて、みんなただそれに便乗しているだけなのだ
他の人もやってるから、まあいいかという軽い気持ちでやってしまう
そんな奴らはダメだなんて思ってはいるものの、過ちをおかしたことのない人間なんていないと思うんだ
俺もたくさん過ちをおかしてきたと思う
自分の意志が弱い故に、やっぱり他人に流されたり、誘惑にまけてしまう
楽な方、一見得な方に頼ったり逃げたり興味本位で首を突っ込んだりしてしまうのだ
でも、それで人に迷惑をかけるような結果になった時、きっと死ぬほど後悔する
あの時ああしていればなんて、タラレバを言ってももう遅いのに、何度も失敗しなかった場合の妄想をしてはため息をつく
そして悔やんで悔やんで悔やみまくって、もう二度と同じ過ちは繰り返さないと心に誓う
けれどそうは言っても、これからも何度も俺は何かしら人に流されたり、一時の気の迷いで道を踏み外すだろう
だって、そんなすぐに心は強くならないし、やっぱり人間楽な方に目が眩みがちだ
ただ、たとえそうなったとしても、自分のしたことから目を逸らさず、自分のケツは自分で拭かなければならない
人のせいにして逃げるような、そんなみっともない奴にはなりたくないんだ
いくら失敗しても、どんなに情け無い思いをして周りから信用を失ったとしても、腐ることなくその信頼を取り戻せるように努力していけばいいんだと思う
絶対誰かが見ていてくれる
その積み重ねが人生を変えてゆくと信じてる
間違っても、自分が自分の意志で赤信号を渡った以上、それで轢かれた時、他の渡っていた連中やましてや車を運転していた人を呪ったり恨んだりしてはいけないだろう
当然、赤信号を渡れたからと言って天狗になってはいけないし、轢かれたからと言って二度と信号を渡らないというのもダメだ
いくらヤンチャしてもいい
ちょっとくらい人に迷惑をかけてもいい
すでに生まれてきた時に母親に迷惑をかけているんだし、人に迷惑をかけたことのない人間なんてこの世にいないんだから
けど、自分一人ならまだしも、自分が羽目を外した結果、失敗して誰かを深く傷つけてしまったなら、一生をかけてでも償っていかなくちゃならない
失敗した上に惨めになりたくないだろう
失敗した時こそ、覚悟を持って立ち向かうんだ
逃げ腰や中途半端は許されない
人間の本質は、勝敗が決まった後に決まるものだよ