急に今までとは全く違う、新たな気持ちに切り替えるのは非常に難しい。
いつから始めようと、物事を始めるのに遅いなんてことはないと言われる。
しかし、受験勉強を試験の一か月前から始めたとしたら、少し遅すぎると言わざるをえないだろう。
また、勉強を始めたとしても、どうせ受からなくてそれまで勉強しなかったことを後悔する上に、受からなければすべて無駄になると思えば、勉強にますます身が入らなくなる。
要するに、今までの自分を、これからの自分が否定し、さらに今までの自分の生き方を後悔してしまうのが恐ろしいのだ。
しかし、期限のある受験ような特殊なものでなければ、勉強することに遅いなんてことはないのかもしれない。
だから、一歩踏み出すことはとても大切なのだと思う。
同じように、これまで死にたいと思って生きてきた人も、生きたいと思えるようになるには相当な気持ちの切り替えが必要だろう。
それは、生きたいと思うようになると、これまで死にたいと思って生きてきた人生を悔やむことになると思い込んでしまうからだ。
でも、後悔したって生きたいと思って生きられればそれでいいじゃないか。
今までの自分の生き方を否定するわけじゃなく、ただ自分の成長を認めてあげるだけでいいんだ。
そうすればきっと後悔する間もないくらい、充実した人生になると信じてる。
人間は死ぬ最期の一瞬まで成長できる。
前に進めるかどうかは、僕らの気持ちの持ちよう次第だ。
死ぬまで今のこの一瞬一瞬を、思いのまま時には流れに身を任せて生きていこう。